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Snowman Trek

Bhutan

 

ヒマラヤ山脈のもっとも西に位置し、独自の文化を育む国、ブータン。

ブータンにあるトレッキングコース、スノーマントレックは登山好きの間で世界最難関と言われている。

スノーマントレックはブータンの西部、唯一の国際空港がある「パロ」から中央ブータンの「ブムタン」を結ぶコースだ。

7000m級の山々が連なるヒマラヤ山脈の麓を通り、4500mを超える峠を9つも超えていく。クライマックスには未踏峰の世界最高峰、ガンカー・プンスム7570mの勇姿も望むことができる。

スノーマントレッキングが世界最難関と言われる理由は3つある。

まず1つ目は、金銭面。ブータンを旅する場合法律で決められた公定料金制度というものがある。旅行に出かけるすべての外国人は1日200USD〜250USD(シーズンにより変動)ほどを納めなければならない。この料金には宿泊代、食事、ガイド、ドライバー、車の料金が含まれる。さらにトレッキングの場合、馬を数頭とそれを管理するホースマン数人も手配しなければならないためプラスαで費用がかかる。ブータンはトレッキングが盛んでないため、山小屋は一つもなく、食料や燃料の補給ができないためだ。スノーマントレッキングは早く移動しても最低で3週間かかるため、膨大な料金が発生してしまう。

2つ目は自然環境。ブータンは主に雨季と乾季にわかれ、雨季の間はルート上の川が氾濫し、ルートが寸断されてしまうことがある。また乾季は、大量の雪でルートそのものが消えてしまうため、完全なルートを歩ける期間は1年の間で2ヶ月弱しかない。

3つ目は文化の壁だ。トレッキングには複数のホースマンが同行するのだが、彼らは英語ができず、外国人とのコミュニケーションに不慣れなため、さまざまな衝突が起りえる。例えば、雪道になると「危ないから馬を行かせることができない」草が少ないと「馬の餌がなくなり、これ以上進めない」などと駄々をこねはじめる。一度喧嘩してしまうと、旅の期間中険悪ムードが続いてしまう。コースをコンプリートするためには、ガイドやホースマンと密にコミュニケーションをとることが非常に重要なのである。

そんな様々な壁があるものの、手付かずの自然と多様な動植物、奥地に住む個性的な少数民族、ヒマラヤの大岩壁に出会える魅力あふれるルートなのだ。

 

撮影概要

 

○場所

ブータン Bhutan パロ県 ティンプー県 ガサ県 ブムタン県

 

日数 スノーマントレッキング 21日間

リンシトレッキング 10日間

ヤトレッキング 8日間

 

○掲載媒体一覧

2013.3 JICA’s World 2013年1月号 表紙 「幸せな国ブータンの玄関口パロから望む山」

2011.8 JICA’s World 2011年8月号 ポストカード「ヒマラヤの夜明け」

2013-2014 「Smile from Bhutan」関健作写真展 @全国のmont-bellサロン

2012.6 「和顔施」関健作写真展 @ギャラリーぜん

2011.11「今を見つめる 今を生きる ブータン」関健作写真展 @JICA地球ひろば 2010.4 「ブータンの笑顔」関健作写真展 @横芝光町図書館ギャラリー

 

○使用機材

Nikon D80

Nikon D90

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

Sigma 50mm F1.4 EX DG HSM

APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM

Sigma 18-50mm f/2.8 EX DC

Sigma 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

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