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写真展「2:16.22」@RPSギャラリー


7月11日〜写真展「2:16.22」をRPSギャラリーにて開催します。 展示に合わせて手製本写真集も刊行する予定です! 詳細は下記をご覧ください。

どうぞよろしくお願いします。

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2020年度企画展の第2弾は関健作 写真展「2:16.22」を開催いたします。 関は、体育系の学部を卒業後、体育教師に3年ほど従事した経験を持ち、これまでライフワークのひとつとしてアスリートと様々なアプローチで向き合ってきました。 本作品のタイトルの「2:16.22」とは2時間16分22秒を意味し、1964年東京オリンピックのマラソン競技で銅メダルを獲得した円谷幸吉の記録です。栄光の数年後、彼は自ら命を絶つことになります。 アスリートの抱える孤独や葛藤、彼らに宿る未分化のものを視覚化する試みが、記録とアスリートの関係性を紐解いていきます。 本作品は2019年KYOTOGRAPHIE ポートフォリオレビューFUJIFILM AWARDの大賞を受賞し、TOKYOGRAPHIE2019で展示を開催しました。今回はプロジェクトを更に発展させた作品を展示します。

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「2:16.22」

タイム(=記録)とは競技者の名刺である。 数字は無味乾燥で端的なものだ。だからこそ、その向こう側にある汗にまみれた膨大な物語との乖離に違和感を覚える。 2時間16分22秒。東京オリンピックのマラソン競技で銅メダルを獲得した円谷幸吉の記録だ。彼は栄光を掴み一躍時の人となったが、その後27歳という若さで自ら命を絶つことになる。記録は彼にとって栄光の象徴と同時に、次の瞬間には超えなければいけない目標へと変化した。数字は目に見えない巨大な壁として立ちはだかり、大きな絶望と孤独を彼にもたらしたのかもしれない。 今回「走る」という行為に人生をかけ、自分の記録と対峙し続けた5人のアスリートたちを取材した。痛みと共存し続けた長距離ランナー、痙攣の不安を抱えたスプリンター、国民の期待に応えることができず、弱い自分と邂逅してしまうハードラー、オリンピックのメダリストとなり人間関係に苦悩するスプリンター、コーチに依存し自分を見失っていくハードラー。インタビューを元に、その記録の向こう側で彼らが見たものの視覚化を試みた。 かつて数字と向き合い苦悩した一人の陸上競技選手だった私が、このプロジェクトを進めるということは、繊細にからまった数字と記憶の糸をほぐしていく作業でもあった。

関健作

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◎会期:2020年7月11日(土)~26日(日) 13:00~19:00 会期中無休、入場無料 ◎2020年7月11日(土)午後7時~facebookページにしてオンライン・アーティストトークを配信します。 ※新型コロナウイルス感染拡大防止のためレセプションは開催しません。 ◎開催場所:Reminders Photography Stronghold Gallery 住所:東京都墨田区東向島2-38-5 (東武スカイツリーライン曳舟駅より徒歩6分・京成曳舟駅より徒歩5分) ◎手製本写真集「2:16.22」販売予定 詳細は決定次第公開いたします。

プロフィール | 関健作 1983年 千葉県生まれ。 順天堂大学・スポーツ健康科学部卒業。2007 年よりブータンの小中学校で3年間体育教師を務める。2011年からフリーランスフォトグラファーとして活動し、ドキュメンタリー作品の制作に取り組んでいる。2017年脳腫瘍という病気と向き合う友人を追ったドキュメンタリーで若手写真家の登竜門とされる「名取洋之助写真賞」を受賞。2018年HIPHOPに魅了されたブータンの若者たちの作品「OF HOPE AND FEAR」の写真集​ でKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭ポートフォリオレビュー特別賞やデンマークのPhoto book Week Aarhus Dummy Award 2018 Top3を受賞した。2018年にKYOTOGRAPHIE 2018ポートフォリオレビューFUJIFILM AWARD特別賞受賞、2019年に同大賞受賞。

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