ブータン人を富士急ハイランドに連れていたらこうなった
写真:富士急の絶叫マシーン”ドドンパ”に乗るぼく(左下)とブータンの友人(中央2人)
日曜日、ブータンの友達2人と富士急ハイランドへ行ってきた。
もちろん2人にとって遊園地は初めて。
初めて見るアトラクションの数々に興奮していた。
さっそく入り口付近にあったジェットコースター、FUJIYAMAに並んだ。
このFUJIYAMA,最高到達ポイントが世界一の79m、全長も世界一で2000mを超える。
とちらも世界最大のスペックを誇る絶叫マシンである。
約1時間半並んでようやく乗車口にたどり着いた。
彼らはジェットコースターでどんなことが起こるのかまったく想像できていない様子だった。
それもそうだ、ブータンには遊園地もジェットコースターもないのだから。
コースターはカタカタと音を立てながら最高到達点79っまでのぼっていく。
僕は2人の席の後ろで彼らの反応をじっくりと見ていたのだが、
のんきに雪を抱く日本一の富士山を眺めながら笑顔で歓声を上げていた。
が、次の瞬間歓声が悲鳴に変わった。
2人は一瞬にして離していた手を下ろし、安全バーをわし掴みに!
ジェットコースター特有のゼロGつまり無重力の中、危機感を抱きならが必死に生きようと力む姿を後ろから見ていた。
様子を後ろでずっと見ていたのだけど、どんどん2人の背中から精気が抜けていくのが見えた。
終わったあと2人は膝をがくがくさせ涙目。
しばらく出口へ向かうことができなかった。
その感覚があまりにも衝撃的だったのか、震えと笑いが止まらない様子だった。
2人を見て、笑いが止まらなかった。涙が溢れるくらい。
FUJIYAMの後、いくつも絶叫マシーンに乗るのだが、2人の反応がどんなお笑い芸人のリアクションよりも面白い!
人生で経験したことがないくらい笑った1日になった。
2人のうちの1人はぼくがブータンでもっともお世話になった、元同僚のツェワン。
彼は3年間一緒に体育の授業を広め、 仏教を熱心に教えてくれた。
そして、ブータンでの経験を何よりも大事にしてくれた。
ぼくをいろいろなところへ連れていき、多くの経験をさせてくれたのだ。
そのブータンでの経験が、今ではなにものにも変えられない人生の宝物になっている。
だから彼が日本にいる間に日本でしかできない経験をさせてあげようと思っている。