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  • 関健作

ワークショップPhoto book as object で4つのダミーブックをつくった


写真:Photo book as object Tokyo2017でつくった4つのダミーブック

ワークショップは東京都墨田区東向島にあるREMINDERS PHOTOGRAPHY STRONGHOLDで開催された。

6日間に渡って、フォトブックをつくることが目的。

デザインや装丁、写真のクオリティとともに、本の全体像、コンセプト、コンテンツを重視ししながら、手作りで制作する。

この期間中、ぼくは今取り組んでいる「ブータンのヒップホップカルチャーと若者たちの社会問題」というテーマを扱い、

最終的に4つダミーブックを作った。

ダミーブックとは完成ではない、フォトブックのことだ。

ワークショップの中で大切な軸になることは「ストーリー」だ。

何をしたいか、何を伝えたいのかをしっかりとした言葉に落とし込んでいく。

その軸を基準に写真をセレクトしていく。

この「ストーリー」づくりは、アニメをつくるときの絵コンテみたいなものだと感じた。

フォトブックも映画と同じように起承転結、静かなところと盛り上がるとこと、感情を揺さぶるようにつくっていくことが求められた。

たくさんある写真の中からキーとなるイメージを探し、そのイメージからどんどん膨らませる。

どうやったら伝わるか。

どうやったらいい流れができるか。

どうやったら緊張感と驚きを与えられるか。

そんなことを考えながら、ひたすら試行錯誤を繰り返す。

作業を進めていくにあたって、2人の講師から助言をいただくことができる。

ベルギーとオランダを拠点に活動する、フォトジャーナリスト、ストーリーテラー、ヤン・ラッセルさんと、

REMINDERS PROJECT代表で、フォトコンサルタントの後藤 由美さんだ。

この2人のコンサルティングは、天地がひっくり返るくらい刺激的だ。

ズバズバと欠点を指摘してくれる。そして斬新なアイディアを提供してくれる。

なぜこのプロジェクトに取り組むのか?

なぜブータンなのか?

なぜhiphopなのか?

なぜ人々はこのbookを見なければならないのか?

自分のなかで曖昧だった点が浮き彫りになり、考えの甘さに気づかされる。

これは自分の「わからない」と向き合う作業であり、

心が焼けるくらい痛みを伴うこともある。

ワークショップには世界中から参加している写真家たちがいて、彼らからも率直な意見をもらえる。

このワークショップに参加している人はいいフォトブックが作りたいという想いをもっているからこそ、

曖昧な意見は言わない。本音でぶつかってきてくれる。

だからこそ、その言葉は重くて、突き刺さる。

日本の人って、自分の意見や感想を伝えない人が多けれど、海外の人って自分の思ったことをきちんとした理由と共に伝えてくれる。

これは自分にとっても相手にとってもプラスになることしかない。

みんな自分のいいものをつくるために、どんな意見でも聞きたいと言う人が多かった。

摩擦の中ででてくる新しいアイディアを取り入れながら、フォトブックをいい方向へブラッシュアップしてく。

いい方向とは、ズレを無くしていくことだった。

自分がしたいことを言葉にしてみると、フォトブックの間に大きなズレがあることに気づく。

フォトブックにしてみると、全然表現できていない。

ズレがあればあるほど、見ている人は混乱してしまうし、何がしたいのかわからなくなる。

自分がしたいことをできるだけ反映させ、そのズレを埋めていく作業。

なおかつ、多くのひらめきやセンスを取り入れながら、ブックとしての完成度を高めていく。

6日間のワークショップの中で4つのダミーブックができたものの、日常に戻ると雑務に追われて、このプロジェクトは止まったままになってしまっている。

思考が完全にストップしてしまった。

最近強く感じることは、意識はほおっておくと下流へ下流へ落ちていくってこと。

止まることがない、底なし沼状態だ。

いいブックをつくるためには、妥協しそうになる気持ちにムチ打って、必死に上流へ向かう努力が必要だ。

でないとこのままフェードアウトしていくだけだ。

自分でも納得がいく、周りの人からも「おー!」っと感じてもらえるようなブックをつくりたい。

だから、引き続き自分にムチを打っていきたいと思っている。

参加したワークショップの詳細はこちらから↓

http://reminders-project.org/rps/photobookasobjectws2017jp/

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