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  • 関健作

写真家・井津建郎さんとの共通点


写真:峠でチュゴ(乾燥チーズ)を売る親子・Bhutan2012

NikonD300s AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G

本日、井津建郎 写真展 「 Eternal Light - 永遠の光 」に行ってきた。

井津さんの映し出す世界は本当に美しく、なんどもため息が出てしまった。

http://www.zeit-foto.com/exhibition/2015/izu.html

井津建郎さんはずっと前からぼくが惚れ込んでいる写真家。

1979年から『聖地』に興味をもち、以後ライフワークとして世界30カ国以上の聖地を撮り続けているのだ。

今回の写真展も想像を上回る、完成度が高い僕の大好きな作品ばかりだった。

最近、彼の作品に限らず多くの写真家の展示を見るようになったんだけど、写真の中にはその人のエゴが見え隠れするものもある。

井津さんの作品からはそのエゴが感じられない。

透き通った青空を見ているような感覚。

まるで、満員電車の中で席を譲った後の清々しい気持ちだ。

だから井津さんの写真は何度も見たくなってしまう。

彼の初期の作品群では、その被写体のほとんどが「風景」ばかりだったが、2007年ブータン取材をきっかけとして被写体に「人」が登場するようになる。

先日妻が井津さんのトークイベントに参加してきた。(ぼくも参加したかったのだけど仕事で参加できず・・・)

そのときの様子を聞き出してみた。井津さんはこんなことを話していたそうだ。

「ブータンに行くまでは人を撮るのに興味が持てなかった。それまでは風景を撮影することが多かったのだが、

ブータンで出会った人々の魅力をきっかけに突如人物の撮影にのめりこんでいった。

なぜならブータンの人がもつもの、それは風景や花のそれとほとんど変わらなかったからだ・・・」

ということだ。

やっぱりか・・・!

ぼくもそうなんだけど、ブータンに行ってから人を撮影する魅力を知った。

井津さんはブータン人を撮る感覚は風景や花と変わらないと表現した。

ぼくもそれと近いことを感じる。

普通、人物撮影のとき被写体となる人は「自分をよく見せよう」とか「写真苦手だな」とか「笑顔つくらないと」

という気負いが芽生え、不自然な流れが生まれてしまう。

その人が本来持つ自然な表情を撮影することが難しい。

しかしブータンの人を撮影するとき、その違和感がいっさい出ない。

表現するのは難しいが、いつもの自然な表情でいてくれる。

そんな彼らのあり方を見て、ぼくはブータンに魅了されているのかもしれない。

今日は井津建郎さんの写真を見て勉強させてもらった。

少しでも彼らに近づけるようにこれからも日々精進していきたい。

#ブータン

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