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  • 関健作

接客スタイル


写真:レーの商店で店番をしていた少女・Ladakh2009 NikonD80

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8

今日の一枚はインドの最も北に位置するラダックのレーで出会った少女。

彼女はその街の商店で店番をしていた。

僕が店に入ると特に話しかけもせず、ただニコニコしていた。

ラダックやブータンの店に入ると店員や店主はほとんど接客をしない。

「何かお探しですか?」なんて言わないし、ましてや「お安くしますよ」と引き止めることなんてまったくない。

こんな調子でお店大丈夫?って思うくらいだ。

ラダックに旅する直前、僕はインドの首都デリーにいた。

デリーでは空港を出ると客引きがつぎつぎと僕のところへ押し寄せてくる。

「どこいくんだ?」「タクシーは?」「ホテルは?」無視して通りすぎるのだけど、諦めずにしつこくしつこくついてくる。

お土産店でも必ず声をかけられるし、商品をちらっとでも見ようものなら、定員がここぞとばかりに商品をすすめてくる。

ある店では何人かの定員が僕の周りをかこって「買わないと帰らせないぞ」という無言の圧力をかけてきたこともあった。

インドの店では、商品に値札がついていない。

店員に値段を聞くと、だいたい10倍くらいのぼったくり額を言ってくる。

買い物のたびにディスカウントしなければならず、しかもケンカ腰になることもしばしばだ。

僕の場合、ガツガツされると、冷めてしまって買いたくなくなってしまう。

購入したとしても、そのときに喧嘩したときの思い出が蘇ってしまって不愉快になることもある。

商売のやりとりは、文化や地域性がよく現れるのかもれない。

僕はラダックやブータンのスタイルが断然好きだ。

自分のペースで買い物ができるし、店員はほぼ話しかけてこない。

ただ、こちらから話をすると笑顔でいろいろ応えてくれる。

しかも、日本のかしこまった接客ではなく、フレンドリーな会話を交えてやりとりだ。

するとどうだろう、この人から買いたい!っていう気持ちが芽生えてくる。

それに、あの店員にまた会いに行こうって思えてくるのだから不思議だ。

彼らのやりとりから学べる事。

それはガツガツの接客や頑張りはマイナスになることが多いのではないか。

それよりも、ラダックやブータンの店員さんように、相手がゆっくりできる雰囲気や心地よい関係をつくるような心持ちで仕事をしていきたいなと。

そんな風に思わせてくれる一枚だった。

#ラダック

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