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  • 関健作

口にすること。


写真:並んで勉強・Bhutan2009 NikonD90 Sigma 50mm F1.4 EX DG HSM

"Thank you for being with us"

「僕たちと一緒にいてくれてありがとう」

これはブータンの教え子たちがよく僕に対して言ってくれた言葉だ。

シンプルだけど、どんな褒め言葉よりも嬉しかったな。

なぜなら、僕の存在をまるごと認めてくれているようだったから。

存在の承認は人間の根源的な喜びだと思う。

ブータンの子どもたちは、人がもらって嬉しい言葉をさらっと伝えることができた。

彼らが何気なく口にする言葉にいつも元気をもらっていたな。

彼らに出会うまで、褒めたり、想いを伝えたり、感謝の気持ちを伝えることは簡単ではないと思っていた。

頭の中では浮かんできもても、口には出せないもの。

口に出すって恥ずかしいし、難しいことなのだ。

しかし彼らはそんなハードルを簡単に越えてきた。

「先生、ここが素敵だね」

「先生、いつも体育を教えてくれて嬉しいよ」

「先生、僕たちと一緒にいてくれてありがとう」

彼らは思ったことを人に伝える天才だった。

恥ずかしいとか考えている場合じゃない!

こんな小さい子どもたちがやっているんだから、僕もやらないと。

彼らを見習って、僕も子どもたちのいいところを見つけ、それを伝えることにした。

それがどんな些細なことだとしても。

そしたら彼らは喜んで僕の言葉を受け取ってくれた。

伝え上手、受け取り上手は人間関係を豊かにしてくれるってことを彼らから教えてもらった。

だから今でも口に出すことを心がけている。

#ブータン

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